古江新町の家
中庭を持つ都市型2世帯住宅
1階と2,3階をポーチから分けて2世帯が計画されています。敷地は北面(前面道路側)のみ開放されているが、他の3方は近接して隣家が建っています。都市住宅ではごく普通の環境かもしれません。このような状況下、中庭を東南角に確保し、2世帯の生活がお互いに感じ合えるように、家は中庭に向いて大きく開かれています。この中庭は家族のみならず隣家でも楽しまれる重要な空間であり、その趣は前面道路からの外観では想像できません。
2階多目的室(北面)
壁一面に配されたガラスブロックは、冬は結露する事なく、また四季を通して直射日光を防ぎ、明るさを提供してくれる。(真北ではないので‥)廊下側にある2箇所の広い引き戸を開けると壁面に納まり、この空間は廊下と一体化する。又まっすぐに伸びた縦型バルコニーは外部空間との架け橋として、この吹抜け空間の重要な役割をはたす。
建物データ
所在地 | 広島市西区古江新町 |
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用途 | 2世帯住宅 |
構造 | 鉄筋コンクリート造壁式3階建 |
建築面積 | 86.95 ㎡ |
延床面積 | 218.47 ㎡ |
竣工 | 2003年 |
設計者 | 渡辺武彦 |
施工 | 正田建設株式会社 |