阿佐ヶ谷K邸



阿佐ヶ谷の住宅街に建つアルターナ(物見台)のある住宅
 居住者は夫婦とその母親。大まかに1階を夫婦の居室群、2階を共有空間と母の居室に分けて、水廻りは適宜配置した。日当たり風通しの良い母の居室を上階に持っていくために階段は緩く幅の広い階段として、階段室はガラスで囲い外部を照らす行灯の様に設えた。
 1階は最高天井高さが3.4m。書斎と階段室はその天井高さを利用してギャラリー的な使われ方も想定している。書斎にはサンルームが附属しており外部環境を感じる書斎になっている。寝室は閉じた空間として隣接するサンルームなどにも建具を設けて内外の差別化を図っている。
 2階は吹抜けのあるリビングダイニングと畳敷きの母親の居室。珪藻土で仕上げられた壁天井と家具に合わせて濃いめの塗装を施された木部が落ち着いた環境を作っている。2階からアルターナに上がる階段は箱階段風に設えており、階段室の緩い階段と対照的に上昇感を感じさせる階段になっている。
 アルターナは再生木デッキを敷いてあり、高い建物の少ない周囲を見渡せる物見台になっている。

建物正面。階段なりに切り取られた開口部。おぼろげに中の人と外部を繋げている。夜は行灯の様に外部を照らす。

1階玄関ホール。緩やかに上がる階段と自然光をふんだんに取込む窓。壁面は大きな絵画もかけられるギャラリーになっている。

書斎。天井高3.4mの部屋の一面を天井までの書架にしている。作り付けのデスクの正面には庭が眺められる窓が設けられている。

2階リビングダイニング。一部吹き抜けているリビングにはハイサイドライトが設けられ採光通風に適している。奥には屋根裏部屋に続く収納階段がある。

1階書斎に面したサンルーム。ガラスは光触媒コーティングされており、屋根上部に設けた水栓シャワーにより汚れを取るとともに部屋も冷やす。庭デッキには同レベルで繋がっている。

屋根裏部屋に続く階段。上部アルターナ(物見台)からの光がダイニング部分まで落ちてくる。

2階和室。窓には全て襖状の引き戸が設けられ遮光するとともに部屋に落ち着きを持たせている。

屋根裏部屋。アルターナ(物見台)に向かい開かれている。

浴室。サイドから光が入り明るさと落ち着きを持たせている。床は浴室用コルクを使っており、足の触れる部分を柔らかく接してくれる。

建物データ

所在地 東京都杉並区
用途 専用住宅
構造 木造在来工法
建築面積 81.02m2
延床面積 158.23m2
竣工 2005年8月
設計者 スタジオシンク一級建築士事務所
施工 ファジー工業

おすすめ情報

工種 使用部位・おすすめ理由など 名称・品名等 会社名
石・タイル 柔らかく暖かき浴室につかえるコルクタイル 浴室用コルクタイル ロビンソンコルクタイル
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