ウンテイノある家
ご主人は京都の出身。奥さんは東京で、実家が都内にあった。建て直して二世帯が一緒に住むことになった。
敷地は150㎡強の50坪弱。道路は南側で、間口も広い。道路幅こそ4ｍだが、都内としては大変恵まれている条件と言える。
1階に親世帯、2階に若夫婦世帯。浴室は共用するが、2階にシャワー室を備えた。若夫婦の帰りが遅くなった時の、1階への配慮からである。
平面はひしゃく状とし、広くなった部分は屋根をかけず開口とした。空を見上げたり、時にはここにテントを張ったりという光景をイメージしている。。
2階ＬＤＫは18畳ほどある1室空間だが、隣接する子供部屋から、ウンテイが貫かれている。室内側のみスペクトルの塗装を施しており、バルコニーへと続く。家の中で体を使って遊べるよう考えたものだ。
子供部屋右手の収納上部は寝台となる。
ダイニング横の黒板
子供部屋からバルコニーまでウンテイが続く
玄関は共用部分
壁がコルク張り。現在は子供たちの作品が掲示されている。
１階の親世帯
「広いバルコニーで、思いっきり洗濯物を干したい」これが奥さんの要望だった。2階南面の奥行1.4ｍ、間口11.5ｍ全てをバルコニーとし、大屋根を伸ばした。
バルコニーの大部分はグレーチング素材とし、1階へも光を落としている。
